夜間飛行

茂木賛からスモールビジネスを目指す人への熱いメッセージ


自分の殻を破る

2013年07月02日 [ 起業論 ]@sanmotegiをフォローする

 前回「思考の癖」の項で、自分の後姿(思考の癖)をよく知ると、それによって生じた認知の歪みを修正できると述べたけれど、もっと積極的考えれば、自分の後姿をよく知ると、自分の殻そのものを打ち破ることが出来ると思う。

 ここでいう自分の殻とは、性格や思考の癖、知識や経験などを合わせた自分の力の限界を指し、性格(パーソナリティ)そのものではない。殻とは、英語でいうdispositions(資質)という言葉に近いのではないだろうか。だから(この定義でいうと)自分の殻を破るとは、自分の資質を高めるという意味になる。

 前回、自分の後姿(思考の癖)をよく知るためには、言語や時代のパラダイムなどと並んで、自分の性格について理解を深める必要があると書いたわけだが、自分の性格の来歴を知れば、思考の癖が見えてくると同時に、どうすればその癖を直せるかも分かってくると思う。知識や経験は別に積むとして、自分の性格とその来歴、思考の癖との相関を見つめることで、どういうトレーニングをすれば、自分の殻を破れるか、自分の資質を高めることが出来るかが分かってくる筈だ。

 参考までに、「6つのパーソナリティ」の項で述べたPCM (Process Communication Model)による性格(パーソナリティ)の分類を再掲しておこう。

(1)リアクター:感情・フィーリングを重要視する人。
(2)ワーカホリック:思考・論理、合理性を重要視する人。
(3)パシスター:自分の価値観や信念に基づいて行動する人。
(4)ドリーマー:内省、創造性に生きる静かな人。
(5)プロモーター:行動の人。チャレンジ精神が旺盛。
(6)レベル:反応・ユーモアの人。好きか嫌いかがという反応重視。

 勿論、この分類はいわば「理念型」で、現実にはみなそれぞれの要素を併せ持っているわけだが、食べ物の味覚(甘み・酸味・塩味・苦味・旨み)と同じで、性格はその特徴が前面に出てくるから、どのタイプが一番当て嵌まるかを見れば、自分の性格が大体分かると思う。

 性格の来歴については、生来的(内的)なものとして、性差、体質、体格、運動の癖(利き腕など)があり、後天的(外的)なものとしては、育てられた環境(家族や社会)、教育、人生経験などがあるだろう。

 性差については、「6つのパーソナリティ」の項で、男性は(2)、(3)、(5)、女性は(1)、(4)、(6)のタイプが多いらしいと書いたけれど、さらに「女性性と男性性」などの項も参照していただきたい。

 自分の殻などという曖昧な言葉を使ったため、話が逆に見えにくくなったかもしれない。整理の意味で、このブログで使っている言葉の定義を書いておこう。全体の構成が分かると思う。

●本来の人とは、

理性を持ち、感情を抑え、他人を敬い、優しさを持った責任感のある、決断力に富んだ、思考能力を持つ哺乳類

●人の健全な認知(思い)とは、

健全な脳(大脳新皮質)の働きと健全な身体(大脳旧皮質・脳幹)の働き

●健全な脳の働きとは、

相手や環境についての構造や働きを理解し記憶できること、決断できること、責任感を持っていること、自分の思考の癖、性格、得意・不得意を自覚できていること、過剰なgreed(財欲と名声欲)を抑えることができること、感情や好き嫌いを抑えることができること。

思考の癖とは、健全な脳の働きを妨げる要因となるような習慣

●健全な身体の働きとは、

相手の気持ちを思いやり敬うができること、相手や環境につて豊かな感情を持ち共感(または反感)できること、自分の体調(恒常性)や三欲(食・睡・排)を調整・コントロールできていること。

●性格(パーソナリティ)とは、

脳の働きと身体の働きとを合わせたその人の特徴

●自分の殻とは、

性格や思考の癖、知識や経験などを合わせた自分の力の限界を意味し、英語でいうdispositions(資質)に近いと思われる。

●認知の歪みとは、

二分割思考(all-or-nothing thinking)
過度の一般化(overgeneralization)
心のフィルター(mental filter)
マイナス思考(disqualifying the positive)
結論への飛躍(jumping to conclusions)
拡大解釈と過小評価(magnification and minimization)
感性的決め付け(emotional reasoning)
教義的思考(should statements)
レッテル貼り(labeling and mislabeling)
個人化(personalization)

●認知の歪みを誘発する要因とは、

<内的要因>

体全体:病気・疲労・五欲
脳(大脳新皮質)の働き領域:無知・誤解・思考の癖(くせ)
身体(大脳旧皮質・脳幹)の働き領域:感情(陽性感情と陰性感情)
陽性感情(愛情・楽しみ・嬉しさ・幸福感・心地よさ・強気など)
陰性感情(怒りと憎しみ・苦しみ・悲しさ・恐怖感・痛さ・弱気など)

<外的要因>

自然的要因:災害や紛争・言語や宗教・その時代のパラダイム
人工的要因:greedとbureaucracyによる騙しのテクニック各種
(greedとは人の過剰な財欲と名声欲、bureaucracyとは官僚主義)

●人類の宿啞とは、

(1)社会の自由を抑圧する人の過剰な財欲と名声欲
(2)それが作り出すシステムの運用とその自己増幅を担う官僚主義
(3)官僚主義を助長する我々の認知の歪みの放置

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posted by 茂木賛 at 11:25 | Permalink | Comment(0) | 起業論

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