夜間飛行

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上下のベクトル

2010年01月18日 [ 生産と消費論 ]@sanmotegiをフォローする

久しぶりに「生産と消費」について。以前「楕円形と斜線分」のなかで、

(引用開始)

 二つの楕円の相互関係、斜線によって分けられた楕円形内部各領域の意味、全体の構図と時間論との繋がりなどについては、また項を改めて考えてみたい。

(引用終了)

と書いた。この項では、そのうちの「二つの楕円の相互関係」について整理したい。二つの図形は以下の通りである。
都市と自然
脳と身体
尚「斜線によって分けられた楕円形内部各領域の意味」については、一部「庭園について」の項で触れた。

 二つの楕円の相互関係は、「個人と社会集団」の関係である。勿論上の楕円が集団、下の楕円が個人である。そしてこの「個人と社会集団」を繋ぐのは、人の「行為」である筈だ。さらに、人の「行為」は、これまで「生産と消費論」のなかで縷々述べてきたように、「他人のための行為(生産)」と「自分のための行為(消費)」とに分けられる。従って、この二つの楕円は、「生産」と「消費」という二つのベクトルによって結ぶ(関係付ける)ことができる。

「生産」 ↑    
「消費」 ↓ 

 次に、以前「縦軸と横軸」のなかで示した、「個人と社会集団」と「公と私」との関係を思い起こしていただきたい。

(引用開始)

 ここで、前者のつながり(個人と集団)を縦軸に、後者の対比(公と私)を横軸にとり、両軸を中央で交差させると、二つが組み合わさったひとつの図を作ることができる。
c.jpg
(引用終了)

よく見ていただければ分かるように、「縦軸と横軸」の図の、縦軸上の上下に二つの「楕円形と斜線分」、横軸上、二つの楕円の間に「上下のベクトル」を書き込めば、「生産と消費」、「公と私」、「脳と身体」、「都市と自然」という四つの対比構造を、ひとつの図の下に表示することができる。

 いかがだろう。「縦軸と横軸」「楕円形と斜線分」「上下のベクトル」という三組の補助線によって、これまで「生産と消費論」、「公と私論」、「脳と身体」などで論じてきた各対比構造が相互に繋がり、全体の関係が把握しやすくなったのではないだろうか。今後はさらに、「全体の構図と時間論との関係」や「斜線によって分けられた楕円形内部各領域の意味」、「日本語的発想と英語的発想における図形の相違」などについて見て行きたい。

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posted by 茂木賛 at 12:54 | Permalink | Comment(0) | 生産と消費論

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