このブログではこれまで、健康に関する記事をいくつか纏めてきた。
「活性酸素」
「酵素の働きと寿命との関係」
「食品添加物」
「短鎖脂肪酸」
「交感神経と副交感神経 II」
「皮膚とシステム」
「脳と身体 II」
「重力進化学 II」
などなど。ここでは備忘録的に栄養素としての「ビタミンとミネラル」を(簡単な説明と共に)列記しておきたい。特にビタミンは分類が複雑で覚えるのが大変だ。『世界一やさしい! 栄養素図鑑』牧野直子監修(新星出版社)という本によって整理してみよう。初心者向けの本だが栄養素毎にキャラのイラストがあって覚えるのが楽しい。
まずはビタミンから。ビタミンは他の栄養素と違ってエネルギーや身体の組織をつくる成分にはほとんどならないが、他の栄養素がスムーズに働くようにサポートする役割を持っている。身体に不可欠なビタミンは13種類あって、大きく<脂溶性ビタミン>(油に溶けやすく熱に強いタイプ)と<水溶性ビタミン>(水に溶けやすく熱に弱いタイプ)の二つのグループに分かれる。
<脂溶性ビタミン4種類>
〇ビタミンA:皮膚や粘膜の細胞を活性化させる。油と一緒に取ると吸収率アップ。
〇ビタミンD:カルシウムの吸収を助ける。日光に当たるだけでも合成される。
〇ビタミンE:活性酸素から身体を守る。血行促進効果で冷え性を予防する働きも。
〇ビタミンK:血を止める働きを助ける。骨を丈夫にする働きもある。
<水溶性ビタミン9種類>
〇ビタミンB群(8種類):
ビタミンB1:糖質の代謝を助け、疲労回復に役立つ。イライラ解消効果も。
ビタミンB2:脂質の代謝を助ける。ダイエットやニキビ予防の味方。
ナイアシン:アルコールの分解を助ける働きがある。三大栄養素の代謝にも関わる。
ビタミンB6:タンパク質の代謝をサポートする。皮膚炎を予防する働きもある。
ビタミンB12:葉酸とともに貧血を予防する。神経伝達を正常にする働きも。
パテントン酸:ストレスを和らげる働きがある。生活習慣病予防にも役立つ。
ビオチン:コラーゲンの生成を助け、美肌や健康な髪の毛を保つ働きがある。
葉酸:赤血球やDNAの生成を助ける。葉野菜やレバーに豊富に含まれる。
〇ビタミンC:免疫力を高めたり、活性酸素の働きを働きを抑える効果がある。
以上だが、各栄養素の含まれる食品については本書に例が載っている。また、ビタミンB群8種類は一緒に摂取することが望ましいという。
次はミネラルについて。ミネラルとは鉱物という意味で、歯や骨の材料になったり身体の調子を整える働きがある。栄養素として欠かせないミネラルは現在16種類。
〇カルシウム:丈夫な骨や歯を保つために必要。神経伝達や血圧を正常にする働きも。
〇マグネシウム:骨を構成するミネラルの一つ。ストレスによって失われやすい。
〇鉄:赤血球の主成分のヘモグロビンの材料になる。不足すると貧血の原因に。
〇ナトリウムと塩素:体内の水分量をコントロールする重要なミネラル。過度摂取は高血圧の原因に。
〇カリウム:細胞内のナトリウム量を正常に保ち、血圧を調整する働きがある。
〇リン:骨や歯の材料となるが、過剰摂取すると骨粗鬆症の原因になる。
〇亜鉛:味蕾細胞をつくるのを助ける。不足すると味覚異常を引き起こすことも。
〇硫黄:爪や髪の毛の構成成分になったり、有害ミネラルの蓄積を防ぐ働きがある。
〇銅:鉄の働きをサポートし、貧血を予防する。
〇ヨウ素:甲状腺ホルモンの材料となる。きれいな髪の毛を保つ働きも。
〇セレン:細胞の老化を予防する働きがある。
〇マンガン:発育期の骨の成長を助け、DNAの合成にも関わる。
〇モリブデン:肝臓や腎臓で働き、プリン体を尿酸に分解する。
〇クロム:血糖値やコレステロール値を正常に保つ働きがある。
〇コバルト:腸内でビタミンB12にかわり、赤血球の生成を助ける。
以上だが、各ミネラルの含まれる食品についても本書に例が載っている。また、摂取量は少なすぎても多すぎても問題があるので、適量を摂ることが望ましいという。
ここまで、ビタミンとミネラルを列挙したが、詳細の働きについては本書や類書、さらには専門書にあたって理解を深めてほしい。ビジネスは身体が資本だ。これからも健康に留意して頑張っていただきたい。
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