以前「6つのパーソナリティ」の項で、
(1)リアクター:感情・フィーリングを重要視する人。(女性性)
(2)ワーカホリック:思考・論理、合理性を重要視する人。(男性性)
(3)パシスター:自分の価値観や信念に基づいて行動する人。(男性性)
(4)ドリーマー:内省、創造性に生きる静かな人。(女性性)
(5)プロモーター:行動の人。チャレンジ精神が旺盛。(男性性)
(6)レベル:反応・ユーモアの人。好きか嫌いかという反応重視。(女性性)
というパーソナリティ・タイプ(性格の要素)を紹介した(男性性と女性性は「ヤンキーとオタク II」の項で追加)が、最近、それを9つに分類する『人間は9タイプ』坪田信貴著(KADOKAWA)という本を見つけた。子供の教育に関する本で、その分類は、
@ 完璧主義者タイプ:「なんとかなるさ」という人って信用できない。
A 献身家タイプ:「自分のために」と言われるとやる気が出ない。
B 達成者タイプ:「そんなの簡単でしょ」と言われると萎える。
C 芸術家タイプ:みんなが使っている教材?そんなの使いたくないね。
D 研究者タイプ:チームプレーなんてしたくない。
E 堅実家タイプ:「自分で考えなさい」言われると頭が真っ白。
F 楽天家タイプ:「世の中そんなに甘くない」とかウゼーんだよ。
G 統率者タイプ:親がそう命じるなら絶対逆をしてやる。
H 調停者タイプ:人と競争とかさせないで。
とある。それぞれのタイプに最適な声がけをして子供のやる気を引き出そうというのが本の趣旨だが、子供の教育だけでなく、仕事(関係者への対応など)でも役立つと思うので、起業家の皆さんも一度目を通してみては如何だろう。
さて、この9つの分類は上の6つとどう整合するのか。本書には、著者がそれぞれのタイプに相応しいと考える子供の性別イラストがある。
@ 完璧主義者タイプ(男の子)
A 献身家タイプ(女の子)
B 達成者タイプ(男の子)
C 芸術家タイプ(女の子)
D 研究者タイプ(女の子)
E 堅実家タイプ(男の子)
F 楽天家タイプ(女の子)
G 統率者タイプ(男の子)
H 調停者タイプ(男の子)
これを補助線にして考えてみると、たとえば、
(1)リアクター(女性性):A 献身家(女)、H 調停者(男)
(2)ワーカホリック(男性性):@ 完璧主義者(男)、E 堅実家(男)
(3)パシスター(男性性):B 達成者(男)
(4)ドリーマー(女性性):C 芸術家(女)、D 研究者(女)
(5)プロモーター(男性性):G 統率者(男)
(6)レベル(女性性):F 楽天家(女)
といった対応が考えられる。そもそも男性性・女性性は男女どちらも持っている。本のイラストは男の子だが、Hの「調停者タイプ」は、男性性と女性性との比率が半々くらい(5:5)なのだと考えればよい。
このほかの対応のさせ方もあるだろう。皆さんも思考実験として、職場などで観察してみると面白いと思う。
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