このブログでは、日本の街づくりに必要なコンセプトとして、「庭園・芸術都市」(庭園や里山、邸宅美術館や芸術劇場を持つ流域都市)を提唱しているが、その提唱者としては、最近出版された『フランス人がときめいた日本の美術館』ソフィー・リチャード著(集英社インターナショナル)を紹介しないわけにゆかない。ソフィーさんの写真が添えられた本の帯表紙から、紹介文を引用しよう。
(引用開始)
フランスの美術史家が、10年かけて日本各地を旅し、選りすぐった「本当に価値のある」美術館。英語圏で大評判のガイドブック待望の翻訳!
朽木ゆり子氏推薦!「私も知らない美術館がこんなに!ソフィーさんの眼力に脱帽」
(引用終了)
ということで、この本には日本全国、50箇所ほどの美術館・博物館が、綺麗な写真と共に、基本見開き一ページ/一箇所で紹介されている。それ以外に追加情報として言及された美術館もある。
彼女の「日本の読者の皆さんへ」という巻頭にある文章を一部紹介する。
(引用開始)
世界中どこへ行っても美術館めぐりをするのが好きなので、日本でも美術館を訪ねてまわりました。ほどなく、この国には信じられないほど多くの美術館があること、その一方で、日本語のできない者が美術館情報を見つけるのは容易でないことがわかりました。美術館への好奇心が高まるままに、もともとリストづくりが好きだったわたしは、訪ねてみたい美術館の一覧表をつくりはじめました。
そんなある日、美術館をテーマにして本を書こうと思い立ったのです。日本文化を知るにはそれがいちばんだと思いました。伝統美術から最先端をいく現代アート。写真から民藝。芸術家の住まいを改装した瀟洒な美術館から堂々たる大型美術館……。日本の美術館はバラエティに富んでいます。わたしはこうした美術館を通じて過去と現代の日本のすばらしさを知り、日本を体験することができました。
(引用終了)
<同書 2−3ページ(フリガナ省略)>
このブログでは、「観光業について」や「観光業について II」の項などで、海外観光客向けになすべきこととして、
(1)日本語(文化)のユニークさをアピールする
(2)パーソナルな人と人との繋がりをつくる
(3)街の景観を整える(庭園都市)
という三点を挙げているが、この本の原著は、海外の人々に(1)の日本文化のユニークさをアピールする役割を果たしてくれているわけだ。そして日本語のこの本は、我々日本人に、日本がこれから「庭園・芸術都市」としてやってゆく自信を与えてくれる。







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