夜間飛行

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現場のビジネス英語“crossing the bridge”

2014年11月04日 [ 現場のビジネス英語シリーズ ]@sanmotegiをフォローする

 久しぶりのこのシリーズ、Aさんは今も外資系の会社に勤めている。アメリカ人のリーダー・トムの下で進んでいるプロジェクトの会議で、誰かがある問題点を指摘したところ、トムが“We will cross the bridge when we get there.”と答えた。さあ、どういう意味なのだろう。

 このフレーズ、訳せば「そこについたら(そこにある)橋を渡るだろう」となる。実際は「そのときになったら考えよう」といった意味である。だから、トムは「その問題はそのときになったら考えよう」と答えたことになる。

 この“We will cross the bridge when we get there.”という言い回しは、会議などでよく使われる。ここでは「そのときになったら考えよう」と訳したが、実はニュアンスが多少違う。そのことを前回の「英語の前進性」の話と絡めて説明したい。

 前回、英語は「主格中心」の言葉なので書き手が明示的に話を前進させてゆくのに対して、日本語は「環境中心」だから、書き手は後ろに下がって全体の景色が前面に出る、と書いたけれど、この違いが今回のフレーズにも当て嵌まる。

 英語の“We will cross the bridge when we get there.”の場合、いつ橋につくか分らないという曖昧性は残るものの、主体はweで、「我々はそこについたら橋を渡る」という、ストーリーの前進性がある。例えば、小隊が川沿いを行軍している感じか。

 日本語の「そのときになったら考えよう」の場合、主体が曖昧だし、「考えよう」では橋を渡る積もりなのか渡らないのかわからない。「そのとき」がいつなのかもわからない。

 このように、英語の前進性は、プロジェクト会議の際など、decisionが必要な場合に便利だ。言葉の範囲が明確で、曖昧性は極力排除される。日本語でやると往々にして、誰もdecisionしない所謂「問題の先送り」になりやすい。

 日本語でこのようなプロジェクト会議を行なう際は、白板などに、

●誰が:
●何を:
●何時までに:

を書き出すと良いだろう。

 会議が終わったら、その場で、白板情報のコピーを参加メンバー全員に配る。字が汚くても構わない。むしろその方がメンバーの脳にそれが書かれたときの状況が蘇るから良い。次の会議では、前回の情報がどう守られたか、守られなかったか、を共有するところから始める。こういったことを行なうだけで、「問題の先送り」は大分減らせる筈だ。

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